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三人組の食い付きに、気を良くしたセバスは、更に、まくし立てた。
「そこで、不詳ながら、私セバスが、チビだのなんだの、戯れ言を言って、君たちに、御者、しいては、馬番の心構えを修得させようとしていたのです」
おおっ!という三人組の感嘆の声と共に、なぜか、セバスへ向けて拍手が沸き起こった。
「わかってくだされば、結構」
「流石、お兄様ね。裏の裏まで読んでるなんて。でも、うちのお嬢様って、そんな扱い難いの?」
「滅相もない!いいですか!お嬢様は、れっきとした、修道院育ち。花も恥じらう、十六歳の処女ですよ!セビィお前とは違います!」
うおぉー!と、三人組が、歓喜の雄叫びをあげた。
「あー処女なんて、はっきりいっちゃうから」
「そ、そんな、あからさまな単語、言っちゃったの?お兄様は」
うん、と、軽く返事する妹にセバスは、戦く。
悦に浸って、うっかり口を滑らしてしまったのか。早いところ、繕わなければ、筆頭執事の威厳にかかわる。
「つまりでーす!お嬢様が、純白のドレスを身に纏うその時まで、お嬢様の純潔を守らなければなりません!その為にも、しっかりとした、お嬢様付の御者が必要になるのです。セビィの尻を追っかけるなど言語道断!!」
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