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「うん、まあ、セビィの言うことも一理ある。これは、検討課題ということ……」
セバスが返事を終えない内に、どわっと大袈裟な歓声が挙がった。
「やったな!ロイド!」
「頑張れよ、お前の、侠気しっかり見届けてやるぜ、このチビ野郎!」
「ジェームズさんに、マイクの兄貴、お、俺っち、俺っち、がんばるっス!」
馬番三人組は、しっかり抱き合った。
喜びを噛み締めてくれるのは、勝手だが、これは、決定事項ではない。早合点も良いところ。
それより、チビ、チビ呼ぶなと言っていたチビときたら、マイクにチビ扱いされても怒りもしない。
(何ですか、身勝手が過ぎます!)
セバスの眉間にシワが寄る。
「あのね、君達、人の話は最後まで、聞きなさい。そもそも、君達には、伺いを立てないといけない方がいるでしょう!それに、チビと呼ぶなと言いながら、チビ野郎なら、いいんですかっ!若人ロイド君!」
セバスの剣幕に、喜びのスクラムを組む三人組の肩が、びくりと揺れた。
「ははは、相変わらず楽しそうじゃないか」
「何も楽しくはないですよ!……って、あっ!」
セバスは、びしりと背を正し、声の主へ恭しくお辞儀をした。
隣では、セビィが、片膝を折り、完璧なお辞儀で、敬意を示している。
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