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はぁーーと、長い長い息をモンテニューノはついた。
悪名高き、ロイド家の二人にかかわった自分が悪いと言いたげに。
それにしても、良くできた身の上話だったのに、妹が出て来ちゃあ、お仕舞いだろう。
モンテニューノは、セバスから聞かされた、雪の降る夜の話を思い出す。
「おや、なんですか?親方?男に二言はありませんよ」
セバスは、何かを感じ取ったのか、モンテニューノに、釘を刺してきた。
「いや、いや、これでも、商い初めて四十うん年。そんな下衆なこたぁ言いやせん。ただね、セバスさん、あんた、雪の降る夜、こちらの奥様に拾われたおっかさんから産まれた。残念ながら、おっかさんは、体がもたず、息耐えた。そう、おっしゃったじゃないですかい。でもですよ。じゃあ、何で、妹さんがいるんですね」
「ああ、そこ、ですか。別に嘘や、作り話ではありませんよ。確かに、辻褄が合わない、と、思われるでしょうね。そう、産まれたのは、私と妹の二人。流石に、弱りきった母に、二人は、キツかったのでしょう。私達を産み落としてすぐ、息を引き取ったそうです」
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