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表方を仕切るセバス。裏方を仕切るセビィ。二人合わせて、二本の柱──。
で、二つ柱、と言うことらしいが。
「まあ、できましたら、二つの核、双核と、呼んで欲しいものですがねぇ」
セバスは、苦笑う。
さらりと、しれっと、はたまた、引きつる笑顔を見せているということは、明らかに機嫌が悪い証拠。
二つ柱は、不味かった。
せめて、柱で、止めて欲しかった。
それだと、セバス一人の力と言える。そうゆう、上下関係にもセバスは敏感なのだ。
何よりも、なんですか?ふ、た、つ、ば、し、らと、言うあか抜けない響きは。
兄が機嫌を損なうのも、頷ける。と、セビィは思う。
ここは、何とかしないといけない。
何故ならば、この不機嫌さは、倍になり、後でセビィへ向かってくるのだから。
全く、良い歳こいて、いじけるなよと、セビィの心の内は荒れている。
「やっだぁ!親方ちゃま!あたしが、柱?えー、そんなぁー。柱みたいに、丸々してるのかしらん?」
これも、兄をなだめるためと、セビィは、モンテニューノに向かって、なよなよとしなを作った。
お色気たっぷりどっぷりの視線が自分に向けられて、モンテニューノの顔は、すぐに、とろけきる。
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