追われるモノ

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 部屋に入ると三人は躊躇なく服を脱ぎ捨てソファに荷物を放り投げた。三人とも全身にタトゥが彫られ,大きな腹を覆うその筋肉はなにか格闘技でもしているかのようだった。 「あ……紗耶ちゃんだっけ? 俺ら全員学生のころにモンゴルから来た留学生,モンゴルの相撲取りだったんだよ。凄いだろ〜この筋肉。無理のしすぎで内臓系の病気になっちまってね。とっくに相撲なんて辞めて,いまは日本とモンゴルの貿易をやってるんだけどね。三十年くらい日本にいるから日本語バッチリだろ?」  日本人にはあまりいない体格に納得したが,こんな屈強な男たちを三人同時に相手できるのか不安になった。 「じゃあ,早速口で綺麗にしてもらおうか。お前らはシャワー浴びてこいよ。それまで紗耶ちゃんは俺が楽しむから」  ムンフエルデネが全裸でベッドに座るとバトエルデネとテムーレンンは残念そうに彌生を見ながら大人しく浴室へと消えて行った。  二人がいなくなると,ムンフエルデネがベッドに腰掛けたまま彌生の手を引いて強引に唇を奪い,長く厚い舌を無理矢理押し込んできた。煙草と加齢臭が鼻をつき頭がクラクラしたが舌は執拗に口の中を這いずり回った。  その間に服を脱がされ全裸にされると,乱暴に胸を掴まれガチガチに勃起した陰茎を掴まされた。 『え……なに……この大きさ……』  驚いているのを察したかのようにムンフエルデネが軽々と彌生を持ち上げると,自分はそのままベッドに横になり彌生を床に(ひざまづ)かせ,股間を強調した。 「さぁ,しゃぶってみな」  彌生は言われるがままに口を開き舌を絡ませたが,その大きさは経験がなくほとんど口に挿れることができずにいると,頭を鷲掴みにされ力任せに喉の奥まで強引に押し込まれた。
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