追われるモノ

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 呼吸ができず喉を塞がれ一瞬で気を失ったが,喉の奥を激しく突かれる度に嗚咽しながら意識を取り戻した。  何度も意識を飛ばされている間にシャワーから出てきた二人がベッドに乗り,ムンフエルデネに激しく犯されている彌生の身体にしゃぶりついた。  全身の穴という穴を犯され,そもそもサイズの合わない陰茎を無理矢理捻じ込まれ激しく出血したが,その血が潤滑剤のようになり男たちを喜ばせた。  肛門を犯され切り開かれ,粘膜がただれ,身体が内側から焼かれているような痛みと恐怖に包まれた。  抵抗しようにも屈強な男たちに人形のように扱われ,容赦なく一晩中犯され続けた。  まるで交通事故にでもあったかのように全身にあざを作り,あちこちを腫らした彌生が解放されたのがお昼前だった。  裕翔は公園のベンチに座り,三人に連れられて戻ってくる彌生を待っていた。自分の力で歩くこともでにない彌生は項垂(うなだ)れて,左右から両脇を持たれて宙に浮いた状態でラブホから出てきた。  裕翔が四人に気づくと,そっと立ち上がり公園にやってくるのを黙って見守った。 「おう,YOU。なかなかよかったよ。前回の子もよかったけど,また,この子を買いたいから,今回は治療費を含めて多めに払っておく。これでいいか? こんだけありゃ,先生のとこに行くくらいはできるだろ」  リーダーであるバトエルデネは,財布から一万円札を二十枚取り出し,彌生の服に手を入れブラのなかに突っ込んだ。 「紗耶ちゃん,よかったよ。また,遊ぼうね」  反応のない彌生の顎を指で持ち上げ無理矢理口に舌を入れると,口の中を舌で舐め回してから唾と一緒に血を吐いた。 「ふふふ,大丈夫。歯は全部残ってるから。若いっていいね。簡単に歯が抜けたり折れたりしないから。YOU,他にもこんな子がいたら紹介よろしくな。それからこれ,先生の薬だ。俺たちの分だが紗耶ちゃんにのませてやれ」  全身から高熱を発し意識が朦朧としてきる彌生をベンチに横にすると,三人は裕翔にお礼を言って満足そうに去って行った。
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