お客様です。

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アワアワしていると、 「すみません、妻を知りませんか?」 振り返ると反対側から長男さんが!! まずい! 咄嗟に大きい声で、 「いらっしゃりませんか?では、こちら側を私が探して来ますので、ご主人はあちらをお願いします」 胸がドキドキ~ 「秋山さん、会場の準備お願いします」 目でチラチラ訴えながら彼を見る。 片手を上げて、その場を離れる彼を見送っていると、 「呼びました?」 お嫁さんが不機嫌そうにやってきた。 「ご主人様が探されていましたよ。時間もありませんしバスに乗って頂けませんか?」 お辞儀をしながら(動揺した顔を隠しながら)案内する。 ちっ 足早に去っていく彼女。 もしかして舌打ちした?
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