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私は小さい頃から、変な夢をよく見ていた。
夢だと思っていた。
夜、亡くなった祖母が枕元に立って、よく愚痴を聞いていた。
会ったこともない、写真では見たことのある祖母。
嫁(母)の事、祖父(まだ生きていた)の事、息子(父)の事等だ。
嫁は戸棚のなかにへそくりを隠しているとか、祖父は若いときから、どこそこの女と出来ていたとか、息子が借金してるとか…
今思うと、ハードな内容を、よく幼気な私に語ったもんだ。
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