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「ええっ? 歩いたら、一時間はかかりますよ」
「いいじゃないか。町の様子を知るのも、地域振興課の仕事だよ」
二人で、てくてく、街を歩いて行く。
差し掛かった公園に、たこ焼きの屋台が出ていた。
「一条君、たこ焼きを食べないか?」
「えっ? 課長、仕事中です」
「公園で売っているたこ焼きの味を知っておくのも、仕事の内だよ」
「……ホントですか?」
「いや、適当に言ってみただけだよ」
春畑課長はそう言うと、たこ焼きを買いに行った。
二人で、公園のベンチに座り、たこ焼きを食べる。
周りに、ハトがたくさんいた。
「あっ!」
春畑課長が叫んだ。
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