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憲子 豪憲
「行ってきます!?」
妃香里 真紀
「行ってらっしゃい〜」
二泊3日のお墓参りに出かけた憲子と豪憲
今回は、新幹線を使い向かう。
主要の駅 都の市駅からバスで約一時間。。
バス停に付いて、そこから歩いて20分。。
お寺に到着。
豪憲のご両親、祖母が眠る場所へ向かう。
2人は、お墓を綺麗に洗った。
お線香をあげて 手を合わせる。
お花や 食べ物は、毎回 替えてあげられないため、今回は無し。お水をたっぷりお墓にかけた。
静寂と言っていいだろう。。あちらこちらに
家族で来ている雰囲気はあるけど、静かだなあ。
位に思った。
豪憲と憲子は手を繋いでお寺を出る頃は、すっかり夕方だった。
豪憲
「この近くの蕎麦屋がめっちゃ美味いねん」
憲子
「じゃあ、食べて帰ろう?!」
お盆。。。で、、、休みってゆう。。。。。
豪憲「休みなや!?」
憲子「あはははははははは。 スーパーに寄ろう?前みたいに?」
実は一年前も来ていた2人。あの頃は四人で来ていた。
豪憲「 腹減ったわあ。。憲子、一回、都の市駅に戻らへん? 近くにファミレスあるからさあ。 腹減ったわあ。。 」
憲子「 あははははは。 了解!! 」
憲子は豪憲と付きあって、よく笑うようになった。元来明るい子だが、反抗期の時は陰。。。
ドツボに嵌っていたがため最近やっと明るい憲子が戻ってきていた。
豪憲と憲子は、和食のお店に立ち寄った。
つけ蕎麦と天麩羅を頼む2人。
豪憲は、大盛りを頼んだ。
お腹を満たして、スーパーによる。
ペットボトルの水。 食料を兎に角、買い込んで
豪憲のマイホームへ到着。。。
憲子
「あたし、THE 和 なんだと勝手に思っていたけど、まさかの洋風にはびっくりした。」
豪憲
「オール電化だし助かる。」
憲子
「かわいい💞。お部屋たちだよね。」
豪憲
「ばあちゃんが兎に角、綺麗好きだった。」
憲子
「写真ではかなり若く見えた〜。」
豪憲
「若作りも頑張ってたんかもなあ。。きっと、俺の為に。 お婆ちゃんか? お母さんじゃね?
とか 云われたりしたもん。 俺。 笑」
憲子
「 会ってみたかった。。 」
豪憲
「何とかなんねんかなあ。。。 笑笑笑」
憲子
「ゴールポストが有るのにもびっくりした!」
豪憲
「ばあちゃんが俺にバスケットを教えてくれた人。 庭でバスケットのシュート練習よくやった」
豪憲のいえの 壁に付けられたゴールポスト。
セメントで覆われた部分にはフリースロー
なんちゃってスリーポイントラインが引かれていた。
「2点ゾーンだよな? ばあちゃんがさあ。
知り合いに頼んだんだわあ。。本当に、愛されていたよな。 俺。」
憲子
「 そうだね。 大切に育ててきたのは凄く凄く分かるよ〜 喧嘩は?」
豪憲
「 したよ!! バスケットの試合とか、グチグチ云われたり。 笑笑笑
バスケットになるとやたら厳しい。笑笑笑
中1で 始めて、全国に行って。。ばあちゃんは凄く凄く喜んでくれたんだ。。あん時程、
ばあちゃんの笑顔は見たこと無いくらいに。」
憲子
「 全国!? 全国大会でたの?」
豪憲
「 うん。 2回戦負け。。。
翌年は、ばあちゃんは入院しちゃって。。。
バスケットに身が入らなかった。。亡くしたくなかったから。。
めっちゃ叱られて。。前向きになろうとした頃。
居なくなっちゃった。
1年の時だけ、全国に行けたのは。。
一人でこの土地に帰ろうと思ったんだ。。 俺。
したらさあ。。 手紙を俺と、憲一さん宛に
貰ってるの思い出した。
願掛けだったんだよなあ。ばあちゃんが死ぬ迄絶対に中は見ない。
見ないなら嫌な事はおきないと。。
この家に帰って来て、始めて読んだ。。。
スゲーよ? 自筆じゃ無いから。。パソコン!! 使ってたよ。。 笑笑笑笑笑笑笑
分かりやすく、書いてあった。色んな話し。
一緒懸命 伝えたかったんだ。 ばあちゃんは。」
憲子は切なくて、、、豪憲を無言で抱きしめた。
豪憲
「情けなくて、、、ごめんなさい。。。」
豪憲は項垂れながら話をしていた。。。
憲子
「 情けなくていいじゃないか。。 お婆ちゃんを思う全てがそこになるのは 愛が有りますよ。」
豪憲は憲子を抱きしめた
「憲子。。。俺より生きろよ。。俺を一人にしないでな? 」
憲子
「 任せなさい!! 私は女だから、きっときっと貴方より長生きしてみせますよ?」
豪憲
「あははははははは。。絶対やぞ? 死んだらシバく。。」
憲子
「いやあ、、、死んでも、、尚も。。。 笑笑笑笑笑」
豪憲
「憲子。。大人になって、いつか、俺に家族を頂戴? 俺はきっと 大切にするから。。憲子と、
子供と 俺。。間違いなく大事にするから。」
憲子は眼からポロポロポロポロ雫が、落ちた。。
「ませてますよ? プロポーズじゃないですか? 笑笑笑笑笑 嫌なんてゆえない。。笑笑笑笑笑」
豪憲
「 将来 憲子が笑って隣に居てくれたら
俺、頑張る。 」
憲子
「それは、私もです。。。大切にしましょう?
今も将来も。」
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