君は

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君は

其奴の名前は翡翠澪(ひすいれい)と言った。澪でいいよと言うけど翡翠と呼んでしまう。家は豪華で家政婦がたくさん居て少し緊張した、しかし澪は白くて細くて何か似合わなかった( 言い方 ) 外に出ている所は見た事ないし、外にはファンクラブの様なものが毎日居る。多分翡翠澪というものは学校の中で人気者なのだろう。俺は今日初めてこの学校に行く、名前はえっと、天星学園とかいうお坊ちゃまが行く学園だ。翡翠家はその中でも群を抜いてお金持ちらしい。だから俺も一応お坊ちゃま扱いされるのだろう。あんなに細っこい澪とは同い歳だと聞きびっくりした。「行ってきます」俺が大きな声で言うと澪は気付いたらしく、「行ってらっしゃい」とにこっと送り出してくれた。ちょっと可愛くて照れそうになった。学校には車で行かせてくれた。みんなは澪が来たのかなとわーきゃー騒ぎながら俺の(乗っている)車を見る。学校に行くとじろじろと視線を感じる。貧乏の匂いがするのか?あの人イケメンじゃない?女子が俺の顔を見てコソコソと喋る。こう見えても俺は顔はまだいい方だし、勉強もそこそこ出来る。
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