プロローグ

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プロローグ

「月下美人ってありますか?」 店内に響く。 「月下美人あるよ、1000円でいいかい?」 俺は驚いた 「そんな安くでいいんですか!?」 「もう客も来ないから閉めるんだよいいよ」 1000円を出すとまだ咲いていない月下美人をもらった。今日は満月、咲くらしい。 「ありがとうございます」 俺は走る、君を追いかけて。 美しくて、脆くて、病弱な君にこの花を贈りたい、でもきっと贈れない。 「」
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