プロローグ

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猛スピードで誰かがこちらに向かって歩いてくることに気がついた。だけど、相手がよけた方向と同じ方向にわたしの体が動き、「あっ!!」と思った瞬間バーンと正面衝突してしまい時すでに遅しだった。 わたしは強い衝撃を受けた。目の前にピカピカと星が飛んだ。体の痛みとコロコロ転がっているたこ焼き味のプリングルスの缶が視界に入った。 「痛い~あ、それとわたしのたこ焼き味のプリングルス~」 わたしは大声を上げ叫んだ。 体が痛いのとお菓子の行方が気になったのだけど、何かがおかしいことに気がついた。 そうなのだ。何かがおかしいのだ!! 「何かがおかしいよ~」 わたしは体の痛みに堪えながら叫んだ。ああ、やっぱり何かがおかしい……。 「痛い~」 わたしとぶつかった女性も叫んでいる。 どういうことなのだろか? この声は……。 どうしてこれは一体どういうことなのだろか? だって、これは……。
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