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「わたしは中川英美利になっているんですかーーー?」
わたしの声で叫んだ。
「そうよ。あなたはこのわたし中川英美利になっているのよ。で、わたしは誰になっているのかな?」
聞きたくない、聞きたくない。誰になっているのかなんて本当は聞きたくない。だって、わたしは中川英美利なのだから。
「うふふ、わたし美人な中川英美利になれたんですね。あ、中川さんは覚えているか分かりませんが、わたしは昨日クマ柄のお財布の件で話した女性ですよ」
「えっ!! 子犬女子ーーーー!」
「はい? 子犬女子って何ですか?」
わたしは、子犬みたいな女の子になってしまったというのだろうか。嘘だよね……。
「中川さん、どうしましたか? 子犬女子って何ですか?」
「うるさい~子犬女子は子犬女子よ~」
子犬女子と入れ替わってしまうなんてわたし中川英美利はこれからどうしたらいいのよ。誰か教えてください。
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