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人差し指と中指、2本の指が私の中へと入ってくる。
股の間に差し込まれた指はクチュクチュと音を立てながら、何度も出し入れされる。何度も、何度も、何度も。
これもまた私の大好きな瞬間だった。
この男は上手い。同じ指の出し入れでも、人によってレベルが違う。「技術」というよりも「人の想い」のようなもの。
もちろん、経験豊富で手慣れたものということもあっただろうが、それだけではない。
自分本位な人間は、性行為にも如実にそれが表れる。「ただ、オレが気持ちよくなればいい」という思いが伝わってくる。何人もごまかせない行為。神であろうが私と寝れば心を見透かされるであろう。
むしろ、悪魔の方が心が読みづらい。極限まで肥大化した欲望は、思いを超えるかもしれない。1度は試してみたいな、そんな男。
「この世界で最も自分本位な男は私を満たしてくれるだろうか?」
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