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村長は罰が悪そうに首を振り、偽師匠は山に帰ると言って後にした。我輩と師匠は泣いていた。
やがて、師匠は狸の姿に戻り、山へ帰っていったが誰も止めようとはしなかった。
その日の晩、お父様とも和解して村長の家で宴をしていると、偽師匠が申し訳なさそうに帰ってきた。夜がふけるにつれて偽師匠の目には黒いくまが出てきたが、誰も触れずに祝いの宴は何時までも続いた。
生まれて初めて風邪を引いた我輩は、それでもまだ馬鹿だった。
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