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そのおかげで日に日にスマホを使う時間が減っていき、いつの間にがスクリーンタイムも1週間前と比べて半減していた。そろそろこのスマホも終わりかな、だってバグがすごいからね。グラサンとか。
「おい、今何か悪いことを考えていなかったか」
うわっ、また喋ったよ。今度は何ですか?
「そなたがこのスマホを捨てようとか、他のスマホに乗り換えようとか思っているから少々興奮しているだけだ、問題ない」
そう言ってグラサンが不敵な笑みを浮かべる。
え?一時も興奮して欲しくないから私にとっては大問題だし、何ならさっさと画面から消えてほしいんですけど。
「少し待ちなさい!なぜわしがここにいるのか全く分かっていないではないか!」
そりゃあ何の説明もなしに勝手に人のスマホに出てこられても分からないです。
「もっと空気を読みなさい。現代人の得意技だろう?しばし考えなさい、わしの存在がなんなのかを」
そんなことを言われたってねぇ……。現代人の女の子と喋ってみたかったとか?
「ちがーう!そんな馬鹿げたことなどわしはせん。もっとインテリジェンスな理由だ」
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