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自分の席でおとなしく俳句を清書していると、
「どんな俳句にしたの?」
後ろから急に誰かに呼びかけられ、振り返ると後ろの席の女の子が数枚の清書の紙を俺に渡そうとしてきた。もう俳句を提出する時間になっていたのだろう。俺はその紙を受け取って、自分の俳句を見せた。
すると、その女の子は
「なんか、あなたらしい句ね」
とだけ言って隣の仲の良い女子と喋り始めてしまった。
彼女はクラスでも賑やかな方でいつもと男子とたくさん喋る人だったので自分に話しかけてきたのも単なる気まぐれかと思ってそんなに気には留めていなかった。
でもその後予想もしていなかった方向に物事は進んでいったのだったーーーー。
俳句大会の結果発表当日。校長室の前に優秀作品が張り出されていると聞いて、校長室の方に向かっていると何やら生徒たちが掲示板の前に集まって騒いでいる。
キャーキャー騒ぐ人の中を掻き分け優秀作品を見ようとすると、あの話しかけてきた女の子が紙の前で作品を眺めていた。
その子のせいで作品がよく見えなかったので、どいてもらおうと肩を叩くと、
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