【九】失恋赤ずきん

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【九】失恋赤ずきん

 あるところに赤ずきんと呼ばれる女の子がいました。  おばあちゃん()にホットケーキを持って出かけました。  森の中を歩いていると狼が出てきました。 「お嬢さんどうしたの?」 「おばあちゃん家にお見舞いに行くの」  狼は先におばあちゃん家に行ってベッドで待機しました。  赤ずきんが到着します。  でもいつもと違う様子で尋ねました。 「おばあちゃんは何でお耳が大きくなったの?」 「それはね? 赤ずきんちゃんの声をよく聞くためよ?」 「なんで、お口が大きくなったの?」 「それはね、お前を食べるためさ!」 と言って大きな口を開けた時、どこから臭い匂いがしました。 狼は聞き返します。 「お前、そのずきんいつ洗った?」 「ん? 三年前かな?」 「うえっ! お前嫌い! 食えるか!」 狼はあまりの臭さに、赤ずきんをフリ、食べずに消えたとさ。 「ラッキー!」
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