蓮華薬師堂薬局の処方箋

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 解熱鎮痛剤として第一医薬品としても販売されている、もちろん調剤薬局のものはそれより少し効果が強い、ロキソニンを見つけると、桂花はいそいそと法明の元へと運ぶ。 「はい、大丈夫です」  合っているかどうか、法明がちゃんとチェックしてから患者に渡すのは当たり前。新米であろうとなかろうと、必ず二重チェックをして渡すのだ。薬剤師が渡す薬を間違っては患者の病状を悪化させることになるから、これは絶対に行わなければならないことの一つだ。 「あ、こっちもお願い。ツムラの一番」 「はい」  ついで円から処方箋を渡されて指示される。ツムラの一番とは葛根湯のことだ。葛根湯もまたドラッグストアで購入することが出来るものだ。漢方薬でもこれほど有名なものであれば桂花だって難なく解る。  それにしても、処方箋によると葛根湯だけの処方か。これは肩こりが原因での処方だろうか。それとも風邪の初期症状だろうか。色々と考えさせられる。 「二週間分っと」
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