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飛び交うニュース
「こちらが30名の人が亡くなった事件現場の倉庫です!周囲には規制線が張られ中の様子は伺い知ることは出来ません!!ーー」
「死亡したのは、地元の高校に通う学生と、主に20代と見られる会社員や、飲食店に勤務の若者、それに無職、また暴力団も含まれている情報もありーー」
「逮捕されたのは私立高校在学の16歳ーー」
「たった1人で、30人を殺害したとの事です。ーー」
「現場には、バットや鉄パイプ等の鈍器が散乱していたとの事ですが。いずれも容疑者の学生の指紋はついてなかったとの事ですーー」
「また現場には、暴行を受けた少女もいたとの事です。」
「殺された30名は、地元での評判は悪く。バイクでの暴走行為や、暴力行為も多かったそうですーー」
「まだ若いのに、死んじゃうて、、、ねぇーー」
「殺されたのは、不良グループで、正直夜もうるさいし、死んだのは可哀想だけど街は静かになりましたねぇ」
「この事件は1人対30人ですよね?それに暴行された女の子を助けようとしただけでしょ?ーー」
「犯人の学生は地元では普通の学生で、特に問題行為はなかったとの事です。ーーー」
「逮捕された少年はこちらの少年鑑別所に移送されるとの事です。」
「殺されたのはクズで、逮捕された少年は悪くない!!」
パタンーー
横浜市内 少年鑑別所
「で、君は殺してしまった...と。」
相良「…」
周囲には冷たい壁、前はガラス坂でで隔たれ、会話が聞こえやすいように小さい穴があいてある。
後では、警察官がペンとノートを携て、この狭い空間での会話を記録していた。
ガラスで隔たれた板の向こうには、髪をオールバックで固めたスーツ姿の男性が座っている。
名前は、法律事務所に所属する弁護士、叢雲と名乗った。
叢雲「それでは。事件内容をまとめます。」
相良「はい…」
叢雲「君は8月25日、今回の事件の被害者の1人、北村香奈と横浜市桜木町でデートをした後、午後6時頃に、駅で別れて帰宅した。
そして午後9時頃、君のスマートフォンに、ラインメッセージで北村香奈から写真が送られてきた。いや、実際には北村香奈のスマートフォンを使って、死亡した不良グループの人間が君に…」
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