愛を語れば

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「さっきの…俺のせいで泣いてたって…」 「ああ…いや…アンタのこと拒否したくせに…連絡来なくなって…店にも行けなくなって、会えなくて…終わったんだって課長に話したら自然に涙が…」 「俺だって悲しかった。拒否られた上、あなたはさっさと帰るしさ。連絡もないし…嫌われてると思ったら…連絡できなかった。で、モヤモヤしてるとこにあなたが他の男に触らせてるの見て許せなかった。俺には触るなって言ったくせにって。しかも涙拭われてるし…」 頬を膨らませて…抗議されても… 「ごめん…俺…付き合っても振られてばっかりで、もうイヤになってたんだ。でも課長に言われて気付いた。告白されて付き合うばっかりで、自分から求めた事がなかったんだって…だから振られても傷つくけど泣いたことなかった。アンタのことで泣いて自分で驚いた」 「それってどういう事?」 「…察しろよ」 「嫌だ、ちゃんとあなたの口から聞きたい。俺はあなたに惹かれてる。男だなんて関係ない。あなたが…好きだ、初めて会った時のあなたの笑顔に一目惚れした。しかもあの課長に嫉妬しまくってカッコ悪い…」 「いいのか?俺…何度も言うけど男だぞ」 「うん」 「振られてばっかりだったんだぞ」 「うん」 「好きじゃないだろって毎回言われた」 「うん」 「きっと分かりにくいと思う」 「うん」 「いいのか?好きだって言っても…」 「うん、言って。聞きたい」
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