やめるなら今

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やめるなら今

「その…何人ぐらい経験あるの?」 「俺は遊び人じゃない、恋人になったヤツとしかしてない。そうだな、6人ぐらいかな?アンタは多そうだ」 「…学生の頃はまぁ、飲んだ勢いとか一晩だけ…とか…って、軽蔑の目を向けないでよ…大人になってからはもちろん無いよ」 「今も遊んでるなら、俺は無理だ。いつか後悔するぞ、女性の柔らかさが恋しくなる。今ならやめられる…」 「あなたは…それでいいの?」 「良くない…けど、アンタの為だ」 「じゃあ、俺の気持ちは?無視?」 「俺はアンタを離してやれなくなる…どうする?」 「どうするも何も…俺はあなたが好きなんだ。離さないでよ…」 「じゃあ、約束してくれないか?アンタにだけは【好きじゃなかったろ?】なんて言われたくない。だから…ちょっとでも気になったりしたら言ってくれ…俺を振る時は…それ以外の理由でな?最悪、嘘でもいいから…」 「本当に…あなたって人は…わかった、俺も約束するから、あなたも約束して?」 「何を?」 「一日一回は必ず、俺を好きだと言って。会えない日はlimeでもいいから」 「わかった、じゃあ約束のキスして」 ほらまた、口元に手を当てて照れる。 「もう!理性の糸は切れました!あなたのせいだからね!」 そう言って深いキスをくれるアンタが好きだ。 もう戻れないと思いながらいつまでもキスをやめられない。
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