やめるなら今

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「ぷはぁ…」 やっと解放された俺の唇、舐められ吸われ痺れてる。 「このまま押し倒したい…」 「今日はダメだ、ちゃんと勉強して欲しいんだ…アンタをイヤな気分にさせたくない…」 「わかった…俺はあなたとなら何でもいいけど、あなたの為に純に教えてもらう」 「ん…その時を楽しみにしてる…」 「おお、プレッシャー…」 「ごめんな…俺もかなりの覚悟が必要なんだ」 「わかってる、あなたの気持ちを尊重する」 「舞人…好きだ」 「ふ…京、俺も好きだよ。今夜は送る」 「遠くないから大丈夫。またコーヒー飲みに寄るよ」 「わかった、気をつけて。家に着いたら連絡して」 「わかった。じゃあな」 名残惜しそうに摘んだ指を離して別れた。 部屋に帰り着き、そのままベッドに倒れ込む。 はぁ…着いたってlimeしないと心配するだろうな。 プルルル 携帯がバッグの中で鳴ってる。 【はい】 【ごめん…京、そろそろ着いたかと思って。声聴きたくなった】 【さっきまで一緒だったろ?】 【だって…】 【俺もだよ、アンタの事考えてた】 【京…好きだ。もう会いたい】 【……】 【京?】 【待ってろ!】 【え?京?】 俺は急いで着替え、必要な物をバッグに詰める。 そして走った。 「舞人!」 俺は走った勢いそのままに、店の前に立っていた舞人に抱きついた。 「おっとっと!京…本当に?信じられない…」 「舞人が…電話なんてしてくるからだろ?」
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