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診断されて
2022年1月某日
母親から
「父親は認知症だそうです」
とメールが来た。
年末年始、久しぶりに帰省した三姉妹はそれぞれが父親の衰えに多かれ少なかれ動揺していた。
長女は介護の相談を
次女は病院での検査を
それぞれ母親に勧めていたようで。
「すぐ忘れちゃうのよ」
と何度も父親に声をかけ声をかけ、日々をなんとかやり過ごしていた母親も、さすがに危機感を感じた模様。意外と行動は早かったと思う。
本当は怖かったと思うんだよね。
診断されるのが。
毎日一緒にいる母親が気付いていないワケはない。明らかに行動が怪しくなっているのだから。先日も片付けた物の在処が分からなくて大騒ぎしたというのだ。
医師の診断が下り薬を処方され、今後の介護の相談を進めていくと言う。
母親は実のところ
大変だと思ったのか
むしろホッとしたのか
少し経ってから聞いてみたいと思う。
わたくし長女は、正直少し安心した。
離れて暮らしており、何かあってすぐに駆けつけられるわけではない。
両親は諸事情で長く住んでいたところから離れてしまったので近所付き合いも無い。
そのような事情のなか、近隣のどなたかが両親に関わってくださることが非常にありがたい。どうか良い出会いであればと願ってやまない。
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