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長女と母親
長女は父親が大嫌いだが、母親のことは大切に思っている…つもりだ。
好きか嫌いか?
そういう感覚とはちょっと違う
とりあえず母親より先には死ねないと、これだけはずっと思っている。
心配性でお世話焼き
そんな母親にとって父親と長女のバトルは嫌なものだろうし胃が痛い話だろうと思う。そう思うと申し訳ないほどに親不孝をしているね。
若くして長女を産んだ母親は慣れない子育てを懸命に頑張ってくれたようだ。
「必死だったんだからね!」
初めて実家を離れ、初めての生活、初めての子育て。若く頼りなかった母親に長女は随分と心配され…叱られながら成長した。
長女は子供たちに言う。
「ばぁちゃんの方が怖いんだからね」
本当にマジでよく怒られた。
母親の最大の誤算は可愛いはずの娘が日々近所を駆け回り泥だらけになって帰ってくるヤンチャ娘だったことだろう。
幼稚園の頃から帰ってくるなりカバンを玄関に放り投げ、遊びに出掛けたきり暗くなるまで帰ってこない。
当時、小さい妹たちを抱えて母親は付きっきりで見ているわけにもいかず、いつもハラハラドキドキ…生きた心地がしなかったのではないだろうか。
今でいうところの道路族、みんな近所で、同じ年頃の子同士で遊んでいたのだけどね。
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