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診断されて(2)
早いもので新年を迎えて2ヶ月あまり。
今年は随分と寒い冬だったそうですね。
電気代、ヤバかった。
認知症と診断されても父親は取り立てて大きな変化もなく、とりあえず健やかに過ごしている模様。
診断されたからといって何かが劇的に変わるわけじゃないんだよね。
近所の知人に話した時に
「大変!大丈夫なの?」
などと大層心配していただいたのだけれども、長女としては今ひとつピンとこないのが正直なところ。
怪我や病気なら、すぐに病院に行き治療をし…と概ね段取りが決まっているけれど、認知症は何をするのだろうか?今ひとつよく分からない。
風邪なら薬を服用し安静にすれば治るだろうが、そうではない。
病気のようで病気でない、そんな印象を持った。
まずは薬を処方された父親。
母親に聞くところによると、薬のおかげで少しマシな気がするとのこと。
本当に…?
薬を飲んだところで萎縮した脳が戻るわけではない。進行を遅らせるだけだ。
と、いうことは
薬によって改善したのは母親の心の中の不安感なのではないだろうか。
最初は、おや?と思った違和感が不安になり、まだ大丈夫だと自分に言い聞かせていたのだと思う。娘たちに負担をかけまいと、我慢していたのかもしれない。
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