シオンの花

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本当だったら今日は原宿であま~いクレープを頬張ってるはずだった。友達に今日は甘いものでも食べに行かないと誘われていたのだが、レポートは今日のうちにやっておきたかったため断ったのだ。だが断ってからめちゃくちゃ後悔した。 班の皆に頭下げて手伝ってくれないかとお願いしようかとも考えたが、情けない気がしてやめた。 (...にしても今日は暑すぎる。少し休憩するか。) 席をたち、図書室を出て、自動販売機へ向かう。 (一番近いのは確か、一階の玄関のところだったはず) トントントンと階段を降り、玄関から出ると自動販売機に描かれているシロクマと目が合う。 君の住んでいる南極の氷を少し分けてほしいよ全く... あれ。シロクマがいるのは北極だっけか。 そんなどうでも良いことを考えながら、つめた~いのミルクティーに決めて小銭をいれようとしたときだった。
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