シオンの花

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チャリン ピッ   ゴトン 「お茶でよかった?」 横から入ってきた女性に緑茶を差し出される。 あまりにも突然の出来事に口をポカンと開けてしまう。 「あの...聞いてる?」 「あ、ああ。うん。」 差し出された緑茶を受けとる。 (甘いのがよかったな...。) 渋々とペットボトルのふたを開ける。 「...なにその顔。文句あるの?」 「え!?いやいや、ないよ。ありがとう。いただきます。」 (しまった。そんなに顔に出てしまってたか) 彼女はたしか... 「レポートは順調に進んでる?」 心配そうなでも少し不満がありそうな表情で尋ねられる。 「ぼちぼちだよ。」 ...楓さん...だったな確か。名前だけの紹介しかされてないから苗字は わからない。俺と同じ班のメンバーだ。 「...そう。」 ぱきっと音を鳴らしてもらったペットボトルを開ける。
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