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「あぁ、もしかして浜口さんのこと考えてたら大根が硬くなっちゃったの?」
僕は目を見開いた。
ま、まさか、大根って僕の一物のことを例えているのか…!?
「ぼ、僕のはそこまで大きくない!」
家路にある商店街で僕の声が響いた。
通り過ぎながら怪訝な顔を向けてくる通行人達に気づいて、顔が赤くなったのを自覚する。
「もう弘さんっ」
仮の妻が困ったように笑って二の腕を叩いてきた。
「そういう卑猥な発言は家だけにしよ。ね?」
「えっ違っ、今のは」
「なんかすみません…」と僕の背中を押しつつ周囲に謝っているがちょっと待て。
なんで僕だけが悪いみたいになってる!?
先に卑猥な発言をしたのは君だぞ!
そう反論したいが僕も一応周囲を気にして黙ってされるがまま進む。
ある程度進むと隣に並んできた仮の妻がニコニコした顔を向けてきた。
「ちなみに最大になった時の大きさって野菜に例えると何?」
僕は確信した。
前から薄々思ってはいたがこの人多分変態だ。
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