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ということは、営みは回避できるということ!?好都合じゃないですか!
覚悟を決めているし一体どんな一物なのかと興味はあるが、私もしなくていいならしませんとも!
「大丈夫ですよ。物置がわりと大きめだったんでそこで寝ますから。ここは弘光さんの部屋ってことにしましょう」
コク、コク、と強張りながら頷く弘光さん。
三十歳だし体もうんとでかいのに、この初な反応が妙にかわいらしい。
一応念のために「襲わないでくださいね」と冗談っぽく言うと、「だっ、だだだ、誰が襲うか!」と慌てたように声を響かせてきた。
よいよい。よいぞその反応。
想定外だったが身の安全が確保できた。
内心ほくそ笑みながら、私は部屋を出て、物置部屋に荷物を移したのだった。
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