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運動の習慣化
一ノ瀬家で夕食を頂いてから帰宅した後、衝動的に買ったものがある。
木曜日の夕方、宅配のお兄さんが届けに来てくれたので、私はワクワクの表情でそれを受け取った。
久しぶりに高めの娯楽品を購入したので、箱を持つ手も若干震えていたかも。
金の元出は私がスーパーで働いて稼いだお金だ。
家賃タダで百万ももらってるので説得力はないが、一ノ瀬一家のお金ではなく、自分のお金で買いたかった。
私が何を買ったかというと、それは実際に体を動かしてプレイするゲームソフト。
それをいろんなジャンルのものを六個購入。
個人的にはダンスバトルができるソフトに興味津々である。
カレーはもうできてるし夕飯まで時間もある。
今すぐやりたいと体がムズムズ状態なので、弘さんの部屋へ突撃したいと思います!
と言っても一応ノックはする。
何回も叩いて出ない時のみ強行突破させていただくけど、そうなるとすごく睨まれるのでいやなんだよね~。
でも今日はノックした途端「ちょ、ちょっと待って!」と慌てた声が返ってきたので突破は見送りだ。
ドタバタと足音が聞こえ、やがてドアが開いた。
紅潮している頬と湿り気のある肌、僅かに上下する肩、そして汗が滲むTシャツ。モジャモジャヘアーを一括りに結んでいるのもあって、すぐに察しました。
弘さん貴方筋トレしてましたね。
しかし表情には何も知らないを取り繕う。
「今何してたの?」
だが気になってしまうのでやっぱり訊いちゃった。
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