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「結婚して半年だっけ?」
「はい。もう半年です。時間はあっという間ですね」
さっき話してた時の内容が私と弘さんの馴れ初めだったので、途切れた会話を片づけをしながら自然と再開する。
「でも恋愛しないで結婚ってすごいよね。俺なら絶対できないなぁ。まあ結婚すらできる気しないけどね」
ちりとりを持って西条さんが集めた髪にスタンバイさせると「ありがとう」とウィンクが飛んできた。
「西条さんモテモテなんですから結婚したい女性いっぱいいるじゃないですか」
「それなんだよ。俺が誰か一人のものになっちゃったら、悲しむ女性があまりにも多いだろ?だから結婚はできないんだよ。まあ俺自身も、一人より多くの女性を同時に愛したいしね」
ひゃあー。モテる男は発言がちゃいますなぁ。
「一夫多妻制が認められている国に移籍した方がいいんじゃないですか」
「いや、ほんとそれ。あっははははは。俺多分、一夫多妻制史上最高の夫になれるよ」
ハハハ、と笑っておいたが、私はそんな制度ごめんだ。夫1に対して妻1であるべきだと思うし、仮に弘さんに妻がもう数人いたら嫌だし困る。
だって、『私の胸が見たいなら頑張りなさいよ!』と言ったところで『キャメロンとチキータのおっぱいがあるから足りてんだよ!ひっこんでろ!』と全く相手にされなくなっちゃうもの。
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