プロローグ

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 それから1ヶ月。  エルザは、親衛隊の配属となり初めての戦地に赴く事となった。 「……しばらく、ここの花は見れないのね……」  エルザは星空の下庭の花壇に座り込む。  そのすぐ横には、父たち祖先の墓がある。  母親は、必ず生還するようにと、お守りを持たせてくれた。 「私は、国の為にこの命を賭して働いて参ります。 このカペル家の名に恥じぬよう、精一杯頑張って参ります」  エルザは祖先にそう語りかける。 「わぁ……!!」  満点の星空には、幾千もの流れ星が流れていた。
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