Happy ever after

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それからあっという間に2週間が経過した。 悠生が、途中で風邪を引いて看病したりと、 何かと、バタバタ過ごしていたからだろう。 完治して元気になった頃にはもう中旬になっ ていた。 直生も、ようやく仕事が一段落したようで、 今夜は18時頃に帰宅。 家族揃って食卓を囲み和やかに過ごした後、 息子を寝かしつけてからリビングのソファに 掛けて、久しぶりに語らう時間をもうける。 別に急ぐ話でもないしまた今度にしようと、 二人で、ゆっくり話す機会を一旦保留にして いた私。 今夜なら落ち着いて話ができそうだと思い、 悠生が、3歳を迎えるタイミングで職場復帰 しようか検討していることを打ち明けると。 「俺は、いいと思うよ。 愛也が復帰したいならもちろん応援するし、 できる限り協力するよ」 それは予想通りだった。 出産後、私が家庭に入りたいと言った時も、 直生は、広い姿勢で受け入れてくれたから、 今回も肯定的な反応が返ってくるだろうと、 イメージしていたのだ。 だから、その気持ちはすごくありがたいし、 嬉しい。 「ただ、今までみたいに家事も育児もこなせ なくなるって思ったら。 それで、直生と悠生に迷惑をかけたりとか、 何か不自由させてしまうかもって思ったら、 踏ん切りがつかなくて」
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