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指先に、つんと張って尖った感触が伝わる。
素直過ぎる感度につい熱くなってしまって、
そこをくるくると円を描くように愛撫する。
愛也は、左の胸が弱い。
右手は、しっかりと腰に絡みつかせながら、
あえて加減の利かない左手で丹念に弄れば、
びくっ、と体が震えた。
「んっ、んんん……っ」
塞いだ唇から放たれる喘ぎを直接飲み込む。
軽く果ててふっと力が抜けていく舌を優しく
吸うと、背中に添えた手がソファに落ちて、
全身がくたっとなった。
はあっ、はあっと息を乱す姿すら愛らしい。
上半身を起こして頬を手のひらで撫でると、
その目が薄く開かれた。
とろん、と熱を帯びて。
映画を観る為に薄暗くした室内でも滲んでい
ることが伝わってくる。
もっと俺で満たしたい。
愛也のパーカーのファスナーを半分降ろし、
肩を剥き出しにさせる。
今夜は、最初から全部脱がすつもりはない。
肩から鎖骨に口づけると胸元を吸い上げて、
遠慮なく肌に痕を残す。
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