12人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
優子は少し考えて、
「うーん。なんて言うか、その…強姦されたって感じじゃないのよね…。ちゃんとゴムも付けてたみたいだし。身体に傷もないし、何処も痛くないし…」
私は亮子と智里と、顔を見合わせて口をへの字にした。
「それっていいセックスしたって自慢話…」
亮子はクスリと笑った。
「うーん。それも違う気がするのよね…。ってか、いいセックスだったかどうかもわからないしさ…。泥酔してたし」
優子は自分の前の緑茶の入ったグラスの縁を指で撫でている。
今日はお酒を飲みたくない気分らしい。
「多分、クスリ盛られたのね…」
亮子はまた電子タバコを咥えて煙を吐く。
「クスリねぇ…。どうせなら記憶無くならない程度にして欲しかったなぁ…」
優子はまた頭を抱えている。
最初のコメントを投稿しよう!