#6 不良狩り

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数分後… 如魏は身包みを剥がされ、店の真ん中に全裸で正座をさせられてる。 如魏の周囲には、店の店長と女性達、そして相良、尾賀、聡美、キョウチョウが取り囲む。 相良「尾賀さん。なんで全裸にしたんですか?」 尾賀「こうしたら、そう簡単に逃げれないだろ。」 尾賀「…確かに。」 「キャハハ、いいざまだな!!。」 店の女性達が腹いせに罵声を浴びせながら、記念にスマホで写真を撮影する。 キョウチョウ「相良、お前すごい強いな、本当に兄貴を倒すなんて。」 相良「…いや。こいつが弱すぎただけだ。相手にならないよ。」 キョウチョウ「そ…そうか…」 キョウチョウは思った。 如魏は、決して弱かった訳ではない。 三国同盟の中では喧嘩は一番強かった。 だが、それを無傷でかつ弱いと言い張る相良、更に自分達がいた青のチーム全員を壊滅させた事実に、相良の強さが底なしという事に驚愕する。 相良「さて…」 相良は腰を落とし、如魏と目線を合わせる。 如魏「ひっ!!」 如魏は、相良に植え付けられた恐怖から、顔を背けた。 相良「もう殴らねぇよ。ただ、お前の返答次第で、また顔面がイケメンに近づくかもだけど。聞きたい事があるって言ったよな。」 如魏「はは…はい。な…なんですか?」 もうすっかり意気消沈し、戦意のかけらも見えなくなってる。 相良「俺の親、両親について知っている事を話せ。」 如魏「え?両親に、ついてですか?お…俺は何も…」 相良「は?」 如魏「ほほほほホントに何もしりませんって。」 相良「…」 また無駄足か… 尾賀「6年前、横浜で起こった30人が死んだ事件を知ってるか?」 尾賀が間に入り、代わりに話を始める。 如魏「えっと…その相良…さんの事件ですか?」 尾賀「そうだ。相良が警察に捕まった後に、三ツ谷で祭りがあった。 それから相良の両親は行方が分からず、相良の実家も取り壊された。この事で、お前が知っている事何でもいい、思い当たる事はないか?」 如魏「6年前…」 流石だった、いろんなキーワードを繋げ、如魏の記憶に訴えかけている。 如魏も尾賀の言うキーワードから、自分が思いあたる記憶を呼び起こそうとする。 如魏「す…すいません、俺がチームに入ったのは3年前で、その事件についても、何も分かりません。 ただ…」 尾賀「ただ?」 如魏「一番古参の劉崎なら、何か知ってるかも…」 尾賀「劉崎?誰だそれは。」 如魏「緑のチームのボスで、三国同盟の総長です。相良を潰せって言ったのも、その劉崎です。」 尾賀「そいつは今どこにいる?」 如魏「今日の夜中0時に、緑のチームが赤レンガ倉庫の前で集会をします。劉崎もそこに…」 尾賀「そうか、緑のチームの劉崎ね。相良、もういいか?」 相良「…はい。ありがとうございます。」
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