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リナ「…」
リナは黙って男達を警戒する
「ねぇねぇ、これからアフター行こうよ!!アフター!!」
リナ「いやです。」
キッパリと断るリナだが、男達は聞く耳を持たなかった。
「だって、俺もぉリナちゃんが超好みでさぁ、もう手だけじゃ満足できねぇんだよ。3万…いや10万払うからさ、いいだろ?」
売春の強要、そんな事はさせないと店長がリナと男の間に割って入る。
「うちはそういうサービスはやってないんでね。女の子も嫌がっているから大人しく帰ってくれないか。」
「どけよおっさん!!俺はリナちゃんに用があんだよ!!」
「これ以上話が聞けないなら…」
「あ?聞けないならなんだよ?どうせお前等はケツモチがいないんだろ?ヤクザがいねぇような店なんか怖くねぇーよ!!」
店長が言っていたのはこういう事か、確かに、東誠会という抑止力がなくなると、こういう輩が調子に乗る。
桜木町の三国同盟と一緒だな。
それに、仕事とはいえ、こんなどこにでもいる不良にリナがサービスをしていた事実が、何だか妙な気持ちになる。
なんかムカつく。
「リナちゃん行こうぜ!!じゃないと、このおっさんがどうなっても知らないよ?」
すると、男はナイフを手に取り、見せびらかしてくる。
「お前等…」
店長の表情が強張る。
リナは、持っていたバックに手を突っ込み、何かをしていたが、これ以上はこのクソ野郎共を放っておけない。
相良「おい、こんな物を出すなよ。」
俺は、ナイフを持つ男の手を、横から掴む。
「なんだよお前!!」
相良「大人しく帰れ。」
「邪魔すんなよ!!」
取り巻きの男が、俺の手を離させる為に素早く手を伸ばしてくる。
それを左手で振り払い、逆にこちらが男の胸ぐらを掴む。
相良「全く…本当お前等はどこでもやる事が一緒だな。」
「あぁ!?」
すごんでくるが、そんな物は俺には効かない、慣れた。
相良「一応言っとくけど、帰った方がいい。」
「なんだと!!」
相良「まっ、大人しく言う事は聞かない…よな!!」
ナイフを持つ手を捻って、刃先を外側に向け、胸ぐらを掴んだ男の頭部を、ナイフの男の頭部にぶつける。
頭と頭をぶつけられた男は、互いに体制が崩れ、その隙に足を軽く払って転倒させる。
そこへ、残っていた男が背後から
「うぉおおお!!」
とか、わざわざ雄叫びを上げながら迫ってきたので、どこにいるのかバレバレだった。
タイミングを合わせて裏拳を繰り出したら、見事直撃。
鼻血を流し痛そうに悶える。
ていうか、そんなに悶えるほどか?
ジタバタゴキブリの様に蠢く男を見て、イキってるだけで、全然弱いじゃん。
そう思った。
ふと、ゴミがパンパンに入った黒いゴミ袋が目に入る。
それを手に取り、ナイフを取り上げて、ごみ袋を男の真上から切り裂く。
すると、大量のグチャグチャとしたゴミが男に降り注ぐ。
生臭いティッシ、ヘドロと化した物、腐った牛乳、嘔吐物、使われた謎のピンクのゴム風船が男達にべっとりと付着する。
あぁ…いい気味だな。
ってやりすぎた。
あとで掃除しよう。
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