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きさらぎ駅
みなさんは『きさらぎ駅』をご存知でしょうか?
かいつまんで説明しますと・・・。
これは多分浜松の遠州鉄道で起きた怪奇現象と言われています。
主人公は新浜松駅から帰りの電車に乗るワケですが、10分以上走っても電車が止まりません。
新浜松駅を出ると1分ぐらいで第一通り駅に着いて、さらに1分ぐらいで遠州病院駅、その後も八幡駅、助信駅・・と2〜3分おきに駅に着くから、10分以上も止まらないというのは明らかに異常現象です。
やがて電車は、きさらぎ駅という実在しない駅に停まります。
主人公は、きさらぎ駅で降りてしまい、次々と怪奇現象に遭遇します。
奇妙な街を彷徨う主人公は、ビジネスホテルまで送るという親切な人に声をかけられるのですが、その人も段々と言動がおかしくなり、主人公は、ケイタイのバッテリーも少ないから隙を見て逃げると書き込んでから消息不明になります。
驚くことに、主人公たちが行こうとしていたのは比奈駅の近くにあるビジネスホテルなんです。
比奈駅といえば岳南鉄道の駅です。遠州鉄道に乗ったはずなのに、そこからはかなり遠方にある岳南鉄道の駅の近くを彷徨っていたのです。
ちなみに、主人公は10年後に生存が確認されていますが、同一の人なのか、別人がなりすましてチャットしてきたのかは不明とされています。
このような不可思議で恐ろしい体験を私がすることになるとは夢にも思いませんでした。
これから書くことはフィクションではなく、私の実体験です。
あれは、2021年8月、暑い夏のことです。
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