scene01 世界の終わり

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━━翌日 「よし!30分前に到着できたぞ!  あとは待つのみ!」 亨は時計台の前に到着する。 「あ、待った?」 「いや、今来たところ!」 亨はそんなやり取りをするのが夢だった。 色んな妄想をするだけで時間が過ぎる。 待ち合わせの時間の30分過ぎた。 瑞希はまだこない。 空が眩しく光る。 次の瞬間。 亨は電車の中に乗っていた。 自分以外の存在はない。 とりあえず椅子に座る。 現状を把握するために。 「煉獄、次は煉獄、終点でございます」 アナウンスが流れる。 亨は降りることにした。 なにせ待ち合わせに遅れてしまう。 亨は自分の腕時計を見る。 10時30分を過ぎていた。 「初デートで遅刻とかダメだー!」 亨が走ろうとした時。 老人がそれを止めた。 「どこに行こうとしておられるのかな?」 「大阪の時計台です」 「ここにはあらんよ」 「え?ここ大阪駅じゃないんですか?」 「そうじゃな。  ちなみに言うと地球でもない」 「え?主は死んだのじゃ」 「足ありますよ?」 「その話はややこしいので置いておくが。  空が眩しく光ったじゃろ?  あれは核ミサイルでな世界中に落とされ地球の人口の3分の2は死亡した」 「そんな……」 「お主は別の世界で人生を送って貰うことになる」 「貴方は神様なのですか?」 「天使じゃよ。  神ではない」 「そうなのですか……」 亨がイメージした天使の姿と違うため少し戸惑った。
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