舐めるような視線に舐められる①

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舐めるような視線に舐められる①

俺は人より、視線に敏感だ。 せいかくには敏感というか、視線を手触りのように、とらえてしまうというか。 たとえば顔をじろじろ見られたら、手でべたべた触られているように。 足の先から頭のてっぺんまで、舐めるように見られれば、それこそ全身が舐められるみたいに。 俺が相手の目を見ていなくても、視線で体をなぞるのが伝わってくる。 なので、頬がむず痒くて、振りかえったら、盗み見していたらしい人と目が合い、気まずくなる、なんてこともしばしば。 といって、日常で人は、人相手に視線を集中させず、意外と余所見をすることが多いから、痒かったり、くすぐったくても(たまにサブイボが立っても)すこしの間なので、耐えられなくはない。 不安だった性交にしろ、もうブジに童貞を卒業できたし、これから生きていくのに、視線に過敏な症状は問題にならないと思っていたのだが・・・。 大学生になって、親しくなったゼミの教授。 五十代にして、あまりオッサンくさくなく、身ぎれいで物腰柔らかく、スマートなふるまいをするに「イケじい」と女子人気の高いオジサマだ。 もちろん俺には、女子のようにミーハーな心理だったり、下心ある目的はなく、単に「話しやすい人だ」と思い、ゼミ以外のときも教授の部屋にオジャマをしている次第。 課題などで有利になりたいとの、そういう意味での下心はありつつ、人見知りの俺にして、心を許せる、とくに大人は滅多にいなく、ついつい甘えるように。 しょっちゅう部屋にくるのに、教授は鬱陶しがらず、いつでも、にこやかにウェルカムな姿勢でいるから、すっかり懐いた俺は、視線に過敏な症状について明かしてしまった。 「云っても、引かれるか、不信感を持たれるだけだ」と今まで、だれにも話さなかったのを、はじめて。 思ったとおり、あっけらかんと「それはユニークな体質をしているね」と応じてくれた教授は、でも、思いがけない一言を。 「でも、それじゃあ、女の子とエッチするとき、大変なんじゃないかね?」 「いえ・・・」と返しつつ、耳を疑ったもので。 教授が女子に好評なのは、そういったハラスメント的言動をせず、匂わせもしないから。 男子学生には、ワルノリをしたり、合わせることもあるのか? と眉をひそめながらも、やや耳を熱くして、目を伏せる。 「そうか・・・」と片手で頬杖をつく教授の視線が、こめかみから頬を撫でるように。 そのまま首に滑りそうだったので、顔をかっとして「きょ、教授・・・!」と声を裏返して。 「ああ、なんだ、性的に見られれば、ちゃんと反応するんじゃないか。 ということは、彼女はきみをあまり、オスとして魅力的に思っていなかったか、独りよがりの子なのかな?」 個人事情に土足で踏みこむようなセクハラ発言がやまなければ、視線も滑りつづける。 猫じゃらしで首をくすぐられる感覚に「きょ、じゅ・・・」と歯噛みするも、下から上へ撫であげられ「ひゃ、ああ・・!」とぞくぞく、びくびく。 「教、授、やめて、くだ、さ!・・・」と深深と顔をうつむけて訴えたところで、教授の目を閉じさせない限り、肌は視線に過剰反応してしまう。 何回も首を上へ下へ舐めまわすように見てから、鎖骨をなぞり、肩に指を滑らすようにして、脇にもぐりこませて、こしょこしょ。 「は、あ、きょ、じゅう、だめえ!」と脇を閉じ、内股になって太ももをぎゅっと。 それでも、狭い隙間から視線をねじこみ、くすぐるのを、喘ぎを噛みつつ、涎を垂れ流し。 太ももの間が熱く固くなりかけて「教授、やだあ・・・!」と首を振って涙をちらせば、やっと退いてくれ、でも、コンドは胸にねっとり視線を這わせて。 ぺったんこの胸を、まるで豊満なのを揉みこむようなエロい手つき。 をイメージさせる、そりゃあ、もう、いやらしい視線のやり方。 「さぞかし経験豊富なのでしょうな!」とすこし苛立つような、そのくせ、ない胸を寄せて自ら揺さぶって「はん、あう、く、はあ・・・」とすっかりその気。 「あひ、く、あ、きょ、教授う、俺、おっぱ、んあ、ああ、ない・・・」と恥じらえば、鼻で笑ったようで「小さいおっぱい、わたしはスキだよ」と浮きでた突起を、視線で弾いた。 指でデコピンするように何回も何回も、片方だけ突かれて、尚のこと胸を揺らし、あんあん。 「はう!きょ、きょじゅ!ひあ、あ、あ、あん!や、だめ、だ、めえ!は、くう、はあ、お、俺、男の、子、なの、に・・・!あう、や、ああ、こんなあ、やあ、やあん!」 「よしよし、そんなに恥ずかしがって、泣かなくてもいいのだよ。 おっぱいを揉まれて、女の子のように喘いで、ガマンできずに、おちんちんを太ももで擦る、エッチな体の男の子を、わたしは大スキだから。 もしかしたら、視線で乳首を愛撫したのは、わたしが初めてなのかな? ああ、だったら、きみの童貞は彼女に奪われたけど、視姦の初体験の相手がわたしで光栄だ。 視線で犯されるのが初めてなら、どうたろう? 服の下、肌を直接、視線で舐められたくないかい?」 「やだあ、そんな、恥ず、かし・・・!」と頬を上気させ、涙を滴らせながら、ゆっくりと椅子にもたれて、胸をそらし、Tシャツをまくりあげた。 まだ、視線が這っていないとはいえ、自分から乳首を捧げるような格好をして、羞恥マックス。 さぞ胸から腹にかけて真っ赤になっていることだろう。 「ああ、ああ、そうだね、こんなに肌を赤く染めあげて、興奮と期待を隠せていなくて、恥ずかしいね。 悪魔のイケニエに、処女を捧げる女の子みたいに健気なようで『早く』『早く』ってせがんじゃうんだね」 そのとおりだが、宥めているようで、責めている口調。 背筋を震わせ「そんな、ちが・・・!」と顔をふるふる。 「どの口が、そう云っているのかな?」と嘲られ、焦らすように、へそ周りのうっすら生えた毛を撫でてから、徐々に視線をあげていって。
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