降りつもる雪を見ている君を見ている。
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「山田さん、寒いから早く病室もどりましょう。」 看護士さんに声をかけられ、我に返る。 雪はすでに止んでおり、病院前のバス停の女の子は見知らぬ男と、楽しそうにバスに乗り込んでいった。 「山田さん、寒いし骨折した足に悪いから…ね。」 「分かりました」 僕は車椅子を押され病室へともどる。 「…はぁ、彼女欲しいなぁ。」 降り積もる雪の上を 僕のまっ白なため息は 切なくも空しく消えていった
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