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プレゼント
薄暗さが深くなっていく。ここは一体何なんだろうか?
不気味過ぎる雰囲気に呑みこまれていく。
そんな時、店長が突然、口を開いた。
「お客さん、到着しましたよ?」
「ココはーー?」
キョロキョロとあたりを見渡す。
しかし、何もない。ただ鬱蒼とした森が広がっているだけだ。
ーーは?
ーーこの人、何を言ってんの?
ーー何にも無いじゃん?何がプレゼントなの?
私は店長の顔をマジマジと見つめる。
「お客さま、こちらがプレゼントです!」
店長はニヤリと不気味な笑みを浮かべ、そして店長は、突然、私に銃口を向けた。
「お客さま、サヨウナラ!」
ーー何なの?
ーーそもそもプレゼントなのに、サヨウナラ!って意味がわかんないし。
店長は再び、私に言った。
「サヨウナラ」と。
ーーバァァン。
体が熱い。
一体、何が起こったのか、理解するまでに時間がかかった。
私の体から力が抜け、地を這うように私は倒れた。
体が熱い。
ーーそうか、私は撃たれたのだ。
あの店の店長だと言うこの男にーー。
ようやくの思いで、私は今目の前で起こっている事のすべてを理解した。
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