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私の隣に座ってるしおんくんは、ちょっと困ったように微笑む。
「俺が買って来といたんだけどねぇ。今からでもいいけど、もうあるわけだし」
「何かすいません……」
っていうのも、明後日が私の誕生日だから。当日が月曜日に当たるから、呑むなら週末がいいだろ、って雄貴さんが誘って下さったわけで、私には断る理由はない。
しかし、この大ブーイング。うーん、どうしよう。私は別にこれでいいんだけど。
「ごめんね、結さんを怒ってるわけじゃないんだよぉ?」
「わかってるから大丈夫」
「雄貴さん、もうちょっと気が利くと思ってたのになぁ」
しおんくんはため息をついてステージを振り返る。
「大体、何で真っ直ぐにここ来て座るよ」
「いつもここじゃないですか」
「じゃねぇだろって。あっちのテーブルとか空いてんだぞ」
「カウンターの方が、和馬さんたちもいますし」
「だーかーらーな」
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