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「結さん、デキるって感じっすもん。打ち上げの時とか、めっちゃテキパキしてて、気が利くっつーか」
「そ、そう?」
あ、何かちょっと嬉しくなっちゃう。打ち上げなんて、みんなビールかっくらってワイワイしてるから、誰もそんなの見てないって思ってた。
「そうっすよ。普段の仕事も頼りになるんでしょうね」
「おう。雄貴の片腕だからな」
「そりゃ凄いっすよ。ケルベロスを支えてるってことじゃないすか」
「雄貴さんのお手伝いしてるだけでそんな」
「誰にでも手伝えるってもんじゃないっすよ?」
ちょっとちょっと、めちゃめちゃ気分いいんですけど。これはバースデープレゼントと言っても過言ではないのでは。
「ありがと」
人の彼氏とは言え、イケメンがこんな褒めてくれるなんて、ここはホストクラブなのでしょうか。
「和馬、シャンパン何があんの」
「ねぇわ」
「バカじゃない」
「雄貴のたーけ、来るって言わんかったし……来るか? ここに。普通」
「来ないわ」
かおるさんは察したようで、肩を竦める。
「そういうことね。……とりあえず、とっとと注文してよ。モエ黒」
「おう」
「えっ、ちょっとかおるさん」
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