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1 最初の波(ウェーブ)
前書きからから数年。今から言えば15年くらい前となります。
年を取り
代謝が衰え
身を固め
三十路を迎え
来たる荒波
川柳で始まる30代。勤務地も変わり、所帯を持ち、子どもが生まれ……生活のリズムを自分だけでコントロールしなくなったのです。
運動量は減り、それに伴う負の連鎖、体力も20代の頃のような回復力がなくなってきた感がありました。
ペナントレースを戦うピッチャーで例えたら「1試合は投げられるけど、中3日はしんどい」といった感じでしょうか。年を重ねるに従いテクニックでカバーせなアカンところを若さにかまけてテクニックを磨いてなかったことは今も後悔してます。
となると、カラダは……。
当然太る!
同じだけ食べても代謝しない、則ち太る。
運動量が減っている、則ち太る。
ストレス的なもので食べすぎる、当然太る。
この繰り返しの結果ふと気がつけば……、自分史上最高記録を更新してました。
自分への十字架として敢えてこの時の体重を記しておこう。
体重82kg超!
まえがきで書いた基準値より12kgくらいは太ってしまった訳です。まだ血気盛んな若かりし頃、巷で見かけるポテポテのオジサマのお腹を見て、
「あのお腹に何入ってるんやろか?」とか、
「太る途中で気が付かなかったのか」
と揶揄した罪深いワタクシでしたが、これ正に明日は我が身でした。気が付いたらこんなことになってました。
若気の至りか若さゆえの驕りか……とにかく申し訳ございません。
仰向けで寝てたらムスメに「ス○ーピーみたい」と言われる始末。確かに、赤い彼の家の上で寝てる絵が頭に浮かぶ。
「これは……アカン」
とはいえ当時は30過ぎ、多少太っててもそれをカバーするだけの体力があるので、実感もないし、運動はそれなりにできてたんです。さらに健康被害もありませんでしたし。
もう一度書きますがプラス12kgです。2Lのペットボトルの水で言えば6本分だから、箱買いする時のあの量の重さを身体に纏ってた訳です。
そう言われれば身体が重い。鏡に映る自分を正面から見るとそうでもないが、横から見ると流石にこれはだらしない。完全に分厚くなっている……。ベルトで言えば穴2つ分は確実にハラが広がっている、というかベルトの穴、もう次がない……。
そりゃそうだ。独身の頃とあまり変わらないレベルでメシ食ってる。運動はしんどいから以前ほどしていない。子育てで疲れたといって何かをやらない理由を付ける。
そんな時でした。ちょっとショッキングな出来事があったのは。
……つづく
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