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そういえば後編入ってから減量の話になってないですね、ここまで書いて気付きました。でも、これも長い前フリなんです。
人生後半戦で迎えたまさかの単身赴任。そして所属は指導係。ということはですよ、ワタクシのところに大袈裟ですが研修を受けにくる若手が定期的にやってくるんです。
夏前の暑くなり始めたその日、今回の研修生は見た目がとにかくスゴいのです。何がって?、明らかにサイズが合ってないTシャツ、今にも破れそうな袖。
「エエ身体しとるなぁ」
趣味は筋トレ、主食はむね肉、毎日飲むのはプロテイン。
そうです、今回の研修生は明らかマッチョなんです。筋肉の話振ったら多分朝まで話すことになるであろうくらいの。彼は多分、水に沈むな……というくらいの体脂肪率。
「どうやったらこのカラダ作れるのよ?」
彼の上腕掴んだり、胸筋グーパンチしてみたりすると満更でもないから喜んでいる。
指導はそっちのけ、興味があるのはそのカラダ。お腹に何入ってるの?って質問したくなるくらいの太鼓腹おじさんくらいロックオン。その出来上がりに同性ながら惚れ惚れする、ここまで作り上げたらカッコいい。
「カラダですか?、個人差はありますけどジム通ったら先生も出来ますよ」
なんと、人生半分も超えてるワタクシにジム通いを勧めるのか?
「コースがいろいろあって、自分に合うものをすればいいんですよ」
実際彼の行くジムはガチのマッチョもいるし、憩いの場と間違えて喋りに来た年寄りもたくさんいるそうで。
「へぇ……」
そういやワタクシ、スポーツジムと言われるところに行ったことってありませんでした。予備知識として知ってはいましたが、シルバーエイジの方々がたくさんいらっしゃるというのは存じ上げませんでした。
「サウナのあるジムだったら毎日でも行けば元取れるじゃないですか?例え運動しなくても」
ーーたしかにその通りだ。サウナ通いを始めたのは独身寮の風呂が彼奴Gに占領されているから、ぶっちゃけサウナだったらどんなところでも構わない。少なくとも寮の風呂よりはキレイなはず。
ここで弾かれるオートそろばん。毎日風呂だけでも入るためにジムへ行くのと近所のサウナで長々と整えることとを比べてみた。そして、一回たりの費用
ほぼ毎日ジム < 近所のサウナ
安い、安い、絶対安い!行けば行くほど一回当たりの単価が安くなるではないか。決断をするのに時間はかからなかったーー。この辺は関西人の性ですーー。
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