5 科学的に考えてみよう

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5 科学的に考えてみよう

 質量保存の法則を考えたら、    水1,000ml飲んだら1,000g太る のは当然ですよね。1kgのメシ食ったら1kg太るのも然り、水とメシ、同じもの口に入れても同じだけ太るのは当然の結果。  じゃあ、なんで結果が変わるのか?  それは、取り込んだ物をエネルギーに変えるか否かということです。水は放っといたら汗や尿になって身体から出てゆき、食べ物は分解されて身体の一部に変換されて、不要物は便となって排出。  吸収されたものが身体に残り、変換された熱量(エネルギー)、その単位がカロリーってものなんですよ。  そういやエネルギーについてこうして考えたことなかった。あまりに日常的なことだったので。  それから、何をしててもエネルギーは消費する。運動してたら当然のこと、歩いても、走っても。もっと言えば寝てても、息をするだけでもエネルギーは使われる。車が動くのに燃料使うのと同じこと。  例えば人間(ワタクシ)、つまりは成人男性(中年)の場合。普段の生活をしてたら、    1日あたり2000から2200kcal のエネルギーを消費しているそうです。  ということは、1日の摂取カロリーをそれ以下にしたらどうなるか?  車に例えたらガソリン無くなったら車、止まります。では人間は……?そうですよね、止まるわけではありませんよね。でも、しんどい。  なら、そのエネルギーはどこから出るの?そうです、それがカラダに溜め込んだ脂肪じゃないですか。  そうやん、多分中学かどっかで授業で言ってたはず。記憶がないのか、聞いてなかったのか、とにかく頭には無かった。脂肪を燃やせば体重は減るのではないか?  小学生でもわかる算数の問題。  1日の摂取カロリー < 1日の消費カロリー だったら痩せるはず。科学の示す定理は嘘付かない。これ絶対。太陽は西から昇らないのと同じ。  だけどこれが簡単なようで難しい。  そこで手にしたカロリーブック。   一例    朝メシ→食パンにバター、目玉焼き             300〜400kcal 昼メシ→カップ麺、おにぎり             600〜700kcal    夜メシ→ご飯、野菜、肉、汁物             700〜800kcal  これなら最大1900kcal/日やんか。いけるいける。  っと思ったら大違い!  1日の食事は確かにそうかもしれない。これ以外に「間食」  ってのありませんか?  例えばですよ。     缶コーヒー → 一杯50kcal     おやつ   → それ相応に     ビール   → 500mlで200kcal  これ摂取したらどうなる?     ハイ、ドボーン たまにありませんか?人が訪ねた時にいただく菓子折り、あれ、美味しいんですよね。職場の脇にはだいたい何か置いてある。     ハイ、追い討ちでドーン! です。余ったエネルギーは腹回りへ。  そりゃ体重減らないわけだ。  もう一度おさらい。  1日の摂取カロリー < 1日の消費カロリー さえ満たせば痩せるんです。地球が太陽の周りを回ってるが如く、これは間違いないすなわち定理なんです。  それならば、1日の摂取カロリーの上限を決めるのはどうだろう?  毎日ゼーゼー言いながら走るよりは出来そうな気がしてきました。  本を読んだ結果、大体の食材のエネルギー量はインプットしました。まずは実践、結果の如何は気にせずに、まずはとにかくやってみよう。いつまで続くか知らんけど。  そんなユルい決意でワタクシの挑戦が始まったのです……。     つづく
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