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昼間の歓楽街って、何て言うか、少し情けない感じがする。
夜は煌びやかにネオンが輝いているけど、昼間は薄汚れている部分がやけに目立つ。
そこに制服姿の高校生が五人。
それも目立つのかもしれない。
路地を入るとバー・アランの看板は直ぐに分かり、コウジは小走りにその店の前に行き、嬉しそうに飛び跳ねながら中を覗いていた。
「早くしろよ」
コウジは、ドアを開けて私たちを呼んだ。
トオルってどんな子だろう…。
その辺の情報も樹は教えてくれてない。
私は一番後ろから店に入った。
昼を少し過ぎた時間で、客は疎らだった。
カウンターの中で、ワイシャツにベストを着た、高校生くらいの男の子が一人立っているのが見えた。
「よ、トオル」
ヨースケは手を上げてその子に挨拶をした。
トオルも微笑みながら手を上げた。
皆、当たり前の様にカウンターの椅子を引いて座る。
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